現在クリニックの整理整頓を考えている方の中には、上記のような悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
クリニックでは整理整頓の時間を確保しづらいケースが多く、効率的な片付けの方法を知りたいという方も多いはず。
そこでこの記事では、どこからキレイにするべきか、クリニックを効率良く片付けるための手順をご紹介します。
効率的な片付けにおいて大切なのは「難易度が低く、効果が高い場所」から順番に片付けることです。
この記事を読めば、片付けの時間が確保しづらいクリニックでも着実に整理整頓が進みます。
現在クリニックの整理整頓でお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
キレイなクリニックとは?
「キレイなクリニック」とは、すべてが片付いた状態のクリニックです。
クリニック内には受付、収納棚、書庫、倉庫、納戸、トイレ、洗面所、待合室、中待合室、診察室、検査室、暗室、カウンセリングルーム、玄関、風除け室などがありますが、これらすべてが片付いていないとトータルで見たキレイさには繋がりません。
散らかっている部分が患者さんの目に付くと、「清潔感のないクリニック」として印象を持たれてしまう可能性もあります。
患者さんに安心感を持ってもらうためにも、「キレイなクリニック」を目指して片付けを頑張りましょう。
【片付けの順序】難易度が低く効果が高い場所から実行する
片付ける順序は、難易度が低く、且つ効果が高い場所から実行しましょう。
難易度の高い場所から片付けるよりも早い段階で効果が得られ、効率良く片付けが進みます。
また、簡単な片付けで効果を実感できるとモチベーションが上がります。
おすすめは「受付」から片付け始めることです。
一般的に「受付」はそこまで範囲が広くなく、また、クリニックの印象を左右する重要な場所。つまり、片付けの難易度が低く、高い効果が得やすいです。
そして、「整理整頓されていて且つ、使いやすさを考えた受付」を意識し、次のような施策を取っています。
- パソコンの情報が患者さんに見えないようにのぞき見防止フィルムを貼る
- 防犯カメラの上手な使い方を学び、設置ポイントを確認する
- 受付棚は空きスペースを30%程度設ける
- ファイルを使って書類を上手に収納し、業務のミスを防ぐ
- 電源コードをまとめる
- きれいなステーショナリーの使い方を共有する
- 患者さんにお渡しする資料を整える
- 患者さんの視界に入るものはすべて整理整頓する など
その他の場所については、クリニックによって片付けの難易度が異なると思いますので、「難易度が低く、効果が高い場所」を意識して順番に片付けましょう。
それぞれの場所の片付けポイント
それでは、当院を事例にそれぞれの場所の片付けポイントをご紹介します。
ご紹介するのは次の10箇所です。
- 受付
- 書庫・倉庫・納戸
- トイレ
- 洗面所
- 待合室・中待合室
- 検査室
- 暗室
- 診察室
- 玄関
- 風除け室
それでは順番に見てみましょう。
受付
受付は、会計業務・レセプト業務・患者対応などを行う場所。
重要な情報を扱い、かつ患者さんの目にも触れるため次の点に注意しましょう。
- 業務ミス防止のため、書類をキレイに整理整頓する
- パソコンに覗き見防止フィルムを貼る
書庫・倉庫・納戸
書庫・倉庫・納戸では、空きスペースを30%程度設けておきましょう。
あらかじめ収納場所に余裕を持たせておくことで、物が増えた際の収納に対応できるからです。
また、クリニック内に物がたくさんあると、圧迫感が出て窮屈に感じてしまいます。
トイレ
トイレでは、掃除用具をできるだけ目に触れないよう工夫することがポイントです。
たとえば、
- 別スペースに掃除用具の収納場所を設ける
- 中身の見えないラックなどで掃除用具を隠す
など。
洗面所
洗面所で重視したいのは「鏡」です。
鏡には水や石鹸が飛び散りやすく、汚れやすいもの。
洗面所の鏡はキレイかどうかこまめにチェックし、汚れがあれば拭き取るなどして、常に清潔な状態にしておきましょう。
待合室・中待合室
患者さんが過ごす待合室・中待合室では、次の「転倒防止対策」に重点をおいてください。
- 動線の工夫
- 床が滑らない対策をする
- 物が転がっていないか注意する
患者さんはさまざまな不調を抱えています。また、小さなお子さんを連れて来られる方、ご年配の方などもいらっしゃいます。
スタッフの目が届きにくい部分でもありますので、最大限安全に配慮しましょう。
検査室
検査室では、次の3点に注意しましょう。
- 電源コードで足が絡まないか
- 動線に余裕があるか
- 医療機器は固定されているか
スタッフの安全確保のため、そして、検査を正確かつ迅速におこない、患者さんをお待たせしないためにも上記の3点に気をつけましょう。
暗室
暗室では次の2点に注意しましょう。
- 転倒防止対策がされているか
- 配線が整理されているか
診察室
診察室では、次の2点に気をつけましょう。
- 清潔感を感じられるか
- 安心感が伝わる空間か
患者さんの視点に立ち、患者さんが安心して心地よく過ごせるよう、そして診察に集中できる空間作りを心がけましょう。
玄関
玄関において気をつけたいのは次の3点です。
- ガラスに手垢がないか
- 自動ドアのステンレス部分がピカピカか
- 自動ドアのガイドレールに石や埃が溜まっていないか
風除け室
「風除け室」とは、玄関前に設けられた小部屋のこと。外気や風、靴の汚れなどがクリニック内へ入るのを防止する役割があります。
風除け室では次の点に気をつけましょう。
- 床の絨毯に埃はないか
- 土汚れはないか
トータルのキレイさが大切。順序よく片付けよう
クリニック内の全てのものが片付いていないと、キレイなクリニックとはいえません。
片付ける場所を列挙すると大変そうに感じるかもしれませんが、片付けの難易度が低く効果が高い物から、順序よく片付けを実行すれば効率良く片付きます。
そして、当院を事例にそれぞれの場所の片付けポイントをご紹介しました。それぞれの場所の片付けポイントを抑えることで、さらに効率良く片付けが進むはずです。
現在、クリニックの片付けが進まず悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。