クリニックのオフィシャルサイトの整備は、オンラインで患者さんを集めるためには大切なポイントとなります。
しかし、
こんな悩みをお持ちの方もいるでしょう。
そこで本記事では、オンライン集患に必要なオフィシャルサイトの7項目をご紹介します。
既にオフィシャルサイトをお持ちの院長・事務長の方も、ご自身のサイトに7つの項目が備わっているか、確認してみてください。
はじめに:見込み患者さんはどんな情報を求めているか?
患者さんを呼べるオフィシャルサイトを作るには、閲覧者となる見込み患者さんが「どんな情報を求めているか」を軸に考えます。
見込み患者さんが求めている情報を適切に把握し、先回りしてサイトに用意しておけば、患者さんに信頼され、来院につなげられるからです。
それでは患者さんはどんな情報を求めているのでしょうか。
2013年ごろからの傾向として、患者さんは次のキーワード(KW)で調べる人が増えています。
- 「症状+地域名」
- 「診療科+地域名」
このことは、見込み患者さんはかかりつけ医の情報を調べるのではなく、より的確な診療が可能な専門医の情報を求めるようになったと言えるでしょう。
クリニックオフィシャルサイトの必須項目7選
患者さんが求める情報を理解した上で、オフィシャルサイトの必須項目を考えると、次の7つは最低でも用意が必要です。
- 施術 診療内容のメニューページ
- 料金・スケジュール
- 診療時間・カレンダー、医師担当表
- アクセス
- 予約方法
- 問い合わせフォーム
- 経営理念&院長プロフィール
①施術・診療内容のメニューページ
まずはどんな施術・診療が出来るかを明示しましょう。
この部分を見て、患者さんは自分の症状を解決してくれるかどうかを判断します。
そのため、診療内容は診療科目だけでなく、検査項目や施術内容を具体的に紹介しましょう。
また、代表的な症状や病気の例を挙げておくと分かりやすく親切です。
患者さんがネットで医院を検索するのは、何かしらの症状があり困っているときですが、
「何科を受診すればいいかわからない」
と思っている患者さんは意外に多いからです。
病気の症状や対処法をブログとして記載するのもおすすめ
診療メニューには書ききれないような、詳細な症状などは、ブログとして詳しく解説するのもおすすめです。
スマホが浸透した現代では、患者さんは体のトラブルを抱えたらまず症状で検索をするからです。
そのときに専門医として説明のページを用意しておけば、患者さんに安心・信頼して頂けるようになります。
この時点で来院まで結びつかなかったとしても、小さな信頼の積み重ねにより、後々来院につながる可能性が高まります。
②診療時間・カレンダー、医師担当表
症状が出ている患者さんはなるべく早く受診したいはずですから、必ず診療時間・カレンダーを明記しましょう。
現代では共働き世帯が増え「いつでも病院に行ける」という人は少ないため、診療カレンダーは必須です。
夜間診療や休日診療に対応できる場合は他院との差別化になるので、目に付きやすい表示にしましょう。
また、担当する医師が日によって変わる場合、診療カレンダーに担当医も明示しておきましょう。
これは
「受けてみたいけど、怖い先生だったらどうしよう。」
と思って医師の口コミを探す人が一定数いるためです。
医師の顔写真や経歴、医師からのメッセージが書かれていることで、不安を和らげる効果があります。
医師だけでなく、看護師や受付スタッフなどの情報が多いほど、初来院への心理的なハードルが小さくなります。
③アクセス
アクセスも患者さんが来院を判断する上で重要な情報となるため、必ず記載しましょう。
患者さんは「最寄り駅+診療科」、「地域+診療科」で医院を探す傾向にあるため、地域名や周辺駅と絡めて情報を公開すると検索にもヒットしやすくなります。
最寄り駅から近い場合は「〇〇駅から徒歩◯分」というように、駅チカをアピールすると効果的です。
逆に駅から遠くなる場合は、バスやタクシー・その他の交通手段などあらゆる方法を詳細に記載する必要があります。
実際はバスで簡単に行ける立地なのに、住所だけで
「駅から遠すぎる・・・」
と判断されて候補から外されてしまうのを防ぐためです。
④予約方法
①〜③の情報で、7割方の見込み患者さんは、受診するか否かを決定します。
しかし、せっかく受診しようと思っても予約方法がパッと見つからない場合、すぐに離脱してしまうケースも数多くあります。
受診を決めた方がスムーズに予約へとすすめるよう、予約方法は目につきやすいところに用意しておきましょう。
初診の患者さんへの配慮を忘れずに
特に初診の方への案内は大切です。
初診の方はどんな流れで受診すればよいか、勝手がわからないため、受診までの道筋を丁寧に示しましょう。
来院時にスムーズな対応ができるように、初めて受診する際に必要なことを事前に知ってもらうことが重要です。
オンライン予約システムの導入が望ましい
現代は電話をするのに抵抗を覚える世代も増えていますので、オンラインで予約出来るシステムを整えておくことも大切です。
またオンライン予約は
- 電話対応の省略化
- 予約データの蓄積
など、他にも様々なメリットがあるので、ぜひ検討をおすすめします。
⑤問い合わせフォーム
ホームページを見て、気になったことや不安点などを気軽に聞けるページを作っておくと、より患者さんの安心やクリニックの信頼につながります。
お問い合わせするほどでもないけど…という患者さんもいますので、「よくある質問」などで、普段問い合わせの多い内容や考えられる質問項目に回答しておくのもおすすめです。
「よくある質問」を作っておくことで毎回、電話等で回答する必要がなく、クリニック側としても運営の手間が削減できます。
診療で忙しい、また、人手が少なく頻繁にオフィシャルサイトの確認や更新ができない医院にもおすすめです。
電話や直接問い合わせしてくる患者さんは、記載された情報だけでは分からないということなので、親切かつ丁寧に対応するようにしましょう。
⑥経営理念&院長プロフィール
経営理念を載せる目的は、患者さんからの信頼を得るためです。
クリニック全体がどのような考えで診療しているのかは、患者さんが受診を決める要因の1つです。
また院長プロフィールも記載し「なぜこの経営理念をもって開業に至ったのか」をストーリーとして紹介するのも効果的です。
口先だけの理念ではなく、過去の経験に基づいて生まれた理念であることを知って頂くことで、説得力が増すからです。
⑦自由診療の料金
自由診療を設けている場合は、料金を明示しましょう。
保険が効かない自由診療は患者さんの金銭的負担も大きくなるため、料金を気にする患者さんは多くなります。
受診された後で、追加料金がかかったなどのクレームが出ないためにも、追加料金がある診療は特に注意しましょう。
文字だけの解説ではなく、表やチャートも加えることで、より見やすく誤解が生じにくくなります。
まとめ:患者さんの気持ちになって必要な情報を考える
この記事ではクリニックオフィシャルサイトの7つの必須項目について解説しました。
- 診療内容のメニューページ
- 料金・スケジュール
- 診療時間・カレンダー、医師担当表
- アクセス
- 予約方法
- 問い合わせフォーム
- 経営理念&院長プロフィール
+αで必要な情報は、あなた自身が患者さんの気持ちになって「どんな情報が自身の診療科を選ぶ上で必要か?」と考えれば自然に把握できるはずです。
この7つの項目をベースに、ぜひあなたのオフィシャルサイトを磨き上げてください。