「院内を片付けたいけれど、収納スペースが足りないな…」とお悩みではありませんか?
クリニックを経営していると日に日にものが増えるため、片付けようにも収納スペースが足りない状況になってしまいます。
そこでおすすめしたいのが「紙カルテの廃止」です。
紙カルテの廃止は思い切りが必要ですが、紙カルテを廃止すると収納力がアップし、業務の効率化やコスト削減まで叶えられます。
そこで本記事では、紙カルテで生まれる収納力と効率化、コスト削減の理由をわかりやすくご紹介。
現在、院内の収納スペースが少なくお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
収納力を上げる、紙カルテ廃止という選択肢
収納力を上げる方法には「新たな収納家具を取り付ける」「不要なものを処分する」などさまざまな方法があります。
その中でも、収納力を上げる効果のひとつに「紙カルテの廃止」があります。
紙カルテは患者さんの数だけ増え、また年単位の長期保存が必要なため、大幅なスペースを必要とするもの。
紙カルテを廃止することで紙カルテに要していたスペースが空き収納スペースに回せるため、結果クリニックの収納力が上がります。
リフォームするまでもないが収納力を上げたい場合、紙カルテ廃止という選択肢も考えられます。
紙カルテ廃止で叶う3つのこと
紙カルテ廃止には手間とコストがかかるため、あまり気が進まない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、紙カルテ廃止を実行すれば次の3つのことが叶えられます。
- 収納力アップ
- 業務効率化
- コスト削減
紙カルテの廃止は収納力アップだけでなく、必ずやクリニックの経営にプラスに働いてくれるでしょう。
それでは順番にご紹介します。
①収納力アップ
紙カルテ廃止で叶えられることの1つ目は、収納力アップです。
先にも説明しましたが、紙カルテを廃止すると、紙カルテで必要とされた保管場所は不要になり、ほかのモノの収納として使えます。
また、紙カルテを廃止して電子カルテ化することで、院内のスペースを取ることなく大容量のカルテデータを保存できます。
電子保存することでカルテの劣化がなくなるのもメリットの1つです。
②業務効率化
紙カルテ廃止で叶えられることの2つ目は、業務の効率化です。
紙カルテを廃止し電子カルテにすることで、以下のような業務が不要になります。
カルテの出し入れ紙カルテ保管の専門業者を手配する
電子カルテにすることで、すべての患者情報の一元管理が可能に。
患者情報の検索や閲覧も迅速になり、業務効率化につながります。
また、カルテの紛失リスクもより小さくなるため「カルテどこに置いたっけ?」とカルテを探す手間もなくなります。
③コスト削減
紙カルテ廃止で叶えられることの3つ目は、コスト削減です。
まず、紙カルテ廃止における業務効率化により、手書き作業やデータの添付、カルテの出し入れなどの管理業務が簡潔化され人件費を削減できます。
また、紙カルテの保存や破棄を専門業者に依頼する必要もありません。
さらに電子カルテにすることで、自院の診療を迅速かつ正確に分析できるので経営改善に役立ちます。
紙カルテの廃止はスタッフ・患者満足度アップの効果も
紙カルテの廃止により、収納力アップ・業務効率化・コスト削減の3つが叶うとご紹介しましたが、この3つが叶うことはスタッフや患者満足度のアップにもつながります。
理由は次の通りです。
- 収納力が上がると院内が片付き、スタッフや患者さんにとってより居心地のいい空間になる。
- 業務効率化により、スタッフは業務がはかどり、患者さんの待ち時間は短縮される。
- コスト削減により資金に余裕ができた分、新たな機器導入費など設備投資に充てられる。
- スタッフは新たな知識を身につけることで自信が生まれ、業務に対する意識が向上する。
- 検査結果を画像等でわかりやすく説明できるため、患者さんの治療や疾患への理解度が高まる。
よって、紙カルテの廃止はスタッフの定着や患者さんのリピートにもつながる嬉しい側面もあります。
紙カルテの廃止は投資である
紙カルテで開院したクリニックが、後に電子化するケースはありますが、眼科クリニックの場合は珍しいです。
なぜなら、紙カルテの廃止は費用も手間もかかり、非常に困難なものだからです。
しかし、紙カルテを廃止することで大きなリターンが望めることは事実。
実際に当院では紙カルテから電子カルテへの移行に投資をし、その結果、来院患者さんは増え、経営的にも投資は成功となりました。
投資にはリスクがつきものであり、誰もが怖さや不安を感じると思います。
しかし紙カルテを廃止しなかった場合、廃止して得られた収納スペースや業務効率は今ここにはなく、人件費や紙カルテの破棄・保管料などを浪費し続けていたと思います。
これは明らかな損失といえます。
失敗のリスクがまったくないとは言い切れませんが、入念な準備をし、電子カルテ導入のための体制を整えてから導入すれば成功率は高まるはず。
紙カルテ廃止でリピートされるクリニックへ
この記事では、紙カルテで生まれる収納力と効率化、コスト削減についてご紹介しました。
紙カルテ廃止に成功した当院としては、紙カルテの廃止をおすすめします。紙カルテ廃止の効果は非常に大きいものだと実感しているからです。
ただ、紙カルテ廃止および電子カルテ導入は初期費用が掛かりますし、スタッフの協力や自身の努力も必要な厳しい選択です。
しかしながら紙カルテ廃止によるメリットは大きく、電子カルテの導入はクリニックのパフォーマンスを最大限引き出し、リピートされるクリニックへと導いてくれるでしょう。
この記事を読んで紙カルテの廃止を検討してみようと思った方は、ぜひご紹介した内容を参考に検討してみてはいかがでしょうか。