「クリニックのブログって何を書けばいいのかわからない」「他院と差別化したいけど、どんな情報を発信すればいいのか見当もつかない」
ブログを運営しているものの、思うように患者さんが増えず、「このままで本当に集客につながるのかな…」と不安になっているクリニック経営者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、安心してください。あなたのクリニックにも、きっと患者さんに伝えるべき魅力があるはずです。ブログを通じてその魅力を発信し続けることこそが、患者さんとの信頼関係を築き、集客アップにつながる近道なのです。
この記事では、ブログで患者さんとの絆を深めるための3つの方法と、読まれる記事を書くためのポイントをお伝えします。さらに当院の成功事例もご紹介しているので、ブログ運営のイメージが具体的に湧くはずです。最後までご覧いただくことで、ブログ運営のヒントが見つかるでしょう。
クリニックブログで患者さんとの絆を深める3つの方法
あなたのクリニックの魅力を、ブログを通じて発信し続けることで、患者さんとの信頼関係を築くことができます。
ブログは、患者さんの疑問や不安に寄り添い、解決策を提示できる強力なツールだからです。以下の3つの方法を実践することで、あなたのクリニックへの共感と信頼が高まるでしょう。
専門的な医療情報を、わかりやすく丁寧に解説
医療に関する専門知識を、患者さんにわかりやすく伝えることが大切です。医学用語を使わざるを得ない場合でも、図解やイラストを交えながら、平易な言葉で説明することで、患者さんの不安を和らげることができます。
具体的な方法として、以下のようなポイントを押さえましょう。
ポイント1. 病気のメカニズムを、身近な例えを使って説明する
例:「白内障は、目の中のレンズが濁って光が通りにくくなる状態です。まるで曇ったガラス越しに景色を見るようなものですね」
ポイント2. 検査や治療の流れを、ストーリー仕立てで解説する
例:「白内障の日帰り手術では、まず点眼麻酔をして目を固定します。次に、超音波で濁ったレンズを細かく砕き、新しいレンズに取り替えます。最後に、レンズが動かないよう固定します」
ポイント3. 専門用語には、必ずルビを振るか補足説明を加える
例:「網膜剥離(もうまくはくり)」「眼圧(目の中の圧力)」
このように、患者さんの目線に立って、わかりやすい言葉で伝えることを心がけましょう。信頼できる情報を、親身になって説明するあなたの姿勢が、患者さんの安心につながるはずです。
スタッフの人柄を伝え、”あそこのクリニックなら通いやすい”と思ってもらう
ブログでスタッフの人柄を伝えることで、「このクリニックなら通いやすそう」と患者さんに思ってもらえます。
スタッフの仕事ぶりや思いを丁寧に紹介することで、クリニック全体の雰囲気が伝わり、来院へのハードルが下がるからです。
スタッフ紹介の記事を書く際は、以下のポイントを意識しましょう。
ポイント1. スタッフの「人となり」が伝わるエピソードを盛り込む
例:「〇〇看護師は、休日に地域のボランティア活動に参加しています。やさしく頼りがいのある人柄で、患者さんからの信頼も厚いんですよ」
ポイント2. スタッフの仕事への想いを、インタビュー形式で引き出す
例:「Q. 患者さんとの関わりで大切にしていることは? A. 一人ひとりの不安に寄り添い、今の状態をしっかり把握すること。些細な変化も見逃さないよう、コミュニケーションを大切にしています」
ポイント3. スタッフ同士の仲の良さが伝わる写真を掲載する
例:レクリエーションや勉強会の様子、笑顔で会話しているスタッフの写真など
スタッフの人柄が垣間見えるブログ記事は、患者さんに「このクリニックには温かみがある」「話しやすそう」と感じてもらえるはずです。
他院にはないユニークな取り組みをアピール
他院との差別化を図る上で、ユニークな取り組みを積極的にアピールすることが効果的です。あなたのクリニックにしかない強みを打ち出すことで、患者さんの印象に残りやすくなります。
以下のような取り組み事例を、インパクトある形で紹介しましょう。
ポイント1. 最新機器を導入し、検査の精度と患者さんの負担軽減を実現
例:「当院では○○社製の最新OCT(光干渉断層計)を導入し、より詳細な網膜の断層画像を得られるようになりました。わずか数秒のスキャンで、目に負担をかけることなく検査が可能です」
ポイント2. 患者さんの声を反映し、院内設備を快適にリニューアル
例:「『待合室にキッズスペースがあると嬉しい』というお声を多数いただき、この度、広々としたキッズコーナーを設置しました。お子さま連れの方も、ごゆっくりお過ごしいただけます」
ポイント3. 電子カルテとオンライン予約を連携し、スムーズな診療体験を提供
例:「当院の電子カルテシステムとWeb予約が連動しているため、予約の際に事前質問項目を入力できます。それにより、院内での問診票を記載する手間がなくなり、待ち時間の短縮につながります」
ユニークな取り組みを紹介する際は、患者さんのメリットを強調するのがポイントです。
設備やシステムの特徴だけでなく、それが患者さんの経験をどのように向上させるかを、具体的にイメージできるような書き方を心がけましょう。
読まれるブログ記事を書くためのポイント
あなたのクリニックのブログ記事を魅力的に書くことで、潜在的な患者さんの関心を引き、集患につなげることができます。
記事の内容や見出しを工夫することで、読者にとって価値ある情報を提供しつつ、あなたのクリニックへの信頼感を高めることができるからです。
ここでは、集患につながるブログ記事の書き方のコツを詳しく解説していきます。
患者さんの疑問や不安に寄り添った記事を書く
患者さんの抱える疑問や不安に真摯に向き合い、それらを解消する情報を提供することが、信頼につながる記事を書く上で重要です。
そのような記事を書くためのポイントは以下の通りです。
ポイント1. 患者さんがよく検索するキーワードを調査し、記事のテーマに取り入れる
例:「白内障 手術 失明」「目の病気 治療費」など
ポイント2. 治療の選択肢や費用についての疑問には、具体的なデータを示して答える
例:「白内障手術の費用は、治療費は保険適用の場合、3割負担の方は約45,000円、2割負担の方は約30,000円、1割負担の方は約15,000円です」
ポイント3. 事前の検査や術後の経過など、患者さんの不安が大きいポイントは丁寧に説明する
例:「手術前には詳しい検査を行い、体への負担が少ない治療法を選択します。術後は目薬の点眼などが必要ですが、徐々に視力は回復していきます」
疑問や不安に寄り添う姿勢が伝わる記事は、読者から「このクリニックは信頼できそう」と思ってもらえるはずです。
検索意図を捉えたタイトルと見出しを付ける
検索意図を意識したタイトルと見出しを付けることで、多くの患者さんに目に留まるようになります。SEO(検索エンジン最適化)の観点だけでなく、読みたくなるタイトルにすることが集患への第一歩だからです。
魅力的なタイトルと見出しを付けるコツは以下の通りです。
ポイント1. キーワードを含めつつ、ユーザーの検索意図を汲み取ったタイトルにする
例:「白内障の手術は怖い?リスクや失明の可能性を詳しく解説」
ポイント2. 具体的な数字を入れ、読者の興味を引く
例:「白内障手術の成功率は97%!気になる費用や期間も解説」
ポイント3. 読者が得られるメリットを明確に伝える
例:「白内障手術後の生活のコツ。快適に過ごすための7つの工夫
タイトルの段階で「この記事は役に立ちそう」と思ってもらえるよう、読者目線を意識しましょう。読者を飽きさせない、メリハリのある構成が記事の完読率アップにつながります。
こまめな更新とSNSシェアで、集客力を高める
ブログを定期的に更新し、SNSでの情報拡散を図ることが、安定的な集客力の向上に役立ちます。継続的な情報発信は、あなたのクリニックを頼りにしてくれる患者さんを増やすことにつながるからです。
具体的な方法としては、以下のようなポイントが挙げられます。
ポイント1. 週1~2回のペースで、コンスタントに記事をアップする
曜日や時間を決めてスケジュール化すると、習慣づけやすくなります
ポイント2. ツイートやFacebookでの投稿で、新着記事の公開を告知する
記事のタイトルやリンクを添えて、フォロワーに記事を読む動機を与えましょう
ポイント3. 記事の内容を要約した画像を作成し、インスタグラムに投稿する
ビジュアルは文章よりも目を引きやすいため、新たな読者の獲得が期待できます
ポイント4. 公開後しばらく経った記事も、時期を見て再度シェアする
再編集して情報をアップデートしてから、改めて告知しましょう
ブログの更新頻度が上がると、検索エンジンからもサイトの鮮度が高いと判断されやすくなります。またSNSでの拡散も、記事の新規読者獲得だけでなく、被リンクの獲得によるSEO効果も期待できるでしょう。
ブログ運営を継続力が大切だと意識し、無理のないペースで記事の公開とシェアを習慣化することをおすすめします。
成果の出るブログ運営のコツは?成功事例を大公開
クリニックのブログを戦略的に運営することで、患者さんとの信頼関係を築きつつ、集患につなげることができます。ここでは当院の事例から、具体的なブログ運営のコツをご紹介します。
目の病気の悩みに答える記事で、診療圏が2倍に拡大
当クリニックのブログでは、緑内障に関する記事の検索数が多いです。例えば、初期の緑内障手術「アイステント手術」について解説した記事や、エイベリス点眼液について解説した記事などを公開したところ、アクセスが急増し、当院で緑内障の検査や治療を受けたいと感じた患者さんの来院につながっています。
特に、当院の所在地である静岡県島田市だけではなく、隣の市やさらに遠方からも新規の患者さんが訪れていただいています。患者さんの目線に立った記事づくりが、予約増加という成果につながったと言えるでしょう。
スタッフの取り組みを紹介した記事で、患者さんの信頼アップ
当院のブログで最も人気なのが、スタッフのセミナーレポートです。セミナーに参加した所感を患者さん目線でまとめているため、患者さんがスタッフに対して親近感が湧くようです。
特に、スタッフの研修レポートや院長の学会レポートなどは企画が立てやすく取り組みやすいので、ブログのテーマに困った際におすすめです。ただし、単にレポートを書くだけでは、読者の共感は得られません。スタッフが純粋に感じたことや院長独自の意見や自院の方針などを盛り込むことが大切です。
まとめ|クリニックブログで患者さんとの絆を深め、信頼され続けるために
患者さんとの絆を深めるためには、ブログで”あなたのクリニックの魅力”を発信し続けることが大切です。ブログは患者さんの疑問や不安に寄り添える媒体であり、専門性の高い情報を発信することで信頼感とブランド力の向上につながるでしょう。
さらに、スタッフの人となりを伝えることで来院へのハードルを下げ、ユニークな取り組みを紹介することで他院との差別化も図れます。
ブログ運営には労力も必要ですが、それ以上に得られるものは大きいと私は感じています。あなたの想いがこもったブログ記事を、ぜひ多くの患者さんに届けてあげてください。心よりあなたのブログ発信を応援しています!