こんにちは。クリニックマーケティングの鈴木恵子です。前回は院長夫人の5つの勘違いについてお話ししました。
従来の院長夫人は経理と雑務をする人で、院長の奥さんと呼ばれて、裏方業務や助っ人的な仕事が主な仕事とされていましたが、これからの院長夫人は院長先生の心強い、そしてクリニックを牽引するリーダー的な存在になって、クリニックを成長させる影の立役者になってほしいです。
あなたのクリニックが一段上に成長するためには院長夫人がクリニックのマーケティングを積極的に行うなど、今までとは違うアプローチも使っていく必要があります。
そうしなければこれからの時代、生き残っていくことは難しくなるからです。
ご高齢者の社会保険が一割負担から二割負担になることを恐るよりも、「ご高齢の患者さんが二割払っても、あなたのクリニックでなければ診てもらいたくないと」言って下さるような、唯一無二の存在になる方がよっぽどいいことだと思いませんか?
クリニックを差別化するとは?
従来通りのやり方でいてはクリニックの差別化はできません。
差別化のアプローチはいく通りもあるので、これだけやればいいと言う簡単なものでもありません。
複数のアプローチを忙しいクリニックのスタッフや院長先生が行うには不可能で、院長夫人のあなたがそれをやり遂げる人になってほしいと思います。
院長夫人のあなたは「私だって忙しいからそんなことできないわ」とおっしゃるかもしれません。
確かに今の業務をそのまま抱えていたら、私の提案する新しい業務はできないでしょう。そう言った時、あなたなら何をしますか?
考え方をシフトする
私だったら、優先順位をつけて仕事の取捨選択をしていきます。私でなくてもいい仕事はアウトソース、外注に出します。
単純な仕事、例えば経費入力や領収書貼り、などは私でなくても税理士がやってくれるのであれば喜んでお願いします。
給与計算などをお願いしてもいいかもしれませんが、そのためには税理士に書類を送ったり面倒なので私の場合は自分で作成したエクセルを使って計算をしています。私と税理士で作成したエクセルは簡単な入力で正確に、しかも給与明細までも印刷できるので助かっています。しかもその工程時間は10分から20分で簡単に作業が終わります。
ITを使った作業は仕事の効率化と正確さで同じ仕事も短時間で終わります。
申請や注文などもオンラインを使う。クリニックのオリジナル冊子のデザインや、ロゴのデザイン、電子看板のデザインなどもランサーズとか、クラウドワークスなどの外注サイトでオーダーすれば、その道のプロがいくつかのデザインを提示してくれて、あなたはその中から好きなデザインを選べば作業は完了になります。このやり方は時間も短縮できるし、一度にいくつものデザイン案を提示してもらえるので、より多くの中から好きなものを選ぶことができます。そして金額も安いです。
このように、オンラインを使えば仕事は楽になっていきます。
そうすることであなたの時間は確保できます。
確保できた時間であなたはよりクリエイティブな仕事に時間を費やすのです。
例えば、あなたのクリニックのホームページの更新やブログの更新、またはSNS、FacebookやGoogleビジネスに記事を投稿したりもできるでしょう。
あなたのクリニックはスマホの中にありますか?
患者さんはクリニックのことをスマホで検索しています。その時にあなたのクリニックはスマホの中でアピールしていますか?
あなたのクリニックは検索した時に検索の上位に上がってきますか?
Googleはきちんと運営しているサイトを検索の上位にしています。例えば患者さんが「子ども 発熱 クリニック」と検索した時に、あなたのクリニックが小児科だとしたら上位に上がりますか?
これはキーワード検索と言って、あなたも普段、スマホを使ってこのように検索をしていると思います。例えば「イタリアン 原宿周辺」とか「ランチ 名駅周辺」など、知りたいこと、例えばイタリアンとかランチなど、そして地域名、例えば原宿周辺とか名駅周辺などです。
患者さんが知りたいキーワードを使って検索をした時にあなたのクリニックが検索結果として上位にあがらないで、よそのクリニックが検索に上がってくれば、患者さんはよそのクリニックのホームページを検索して、もしかしたらそちらに行ってしまうかもしれません。
これって機会損失なんですね。あなたのクリニックが検索に上がっていれば、あなたのクリニックのホームページを検索して、来院されたかもしれません。新しい患者さんを獲得するチャンスを失ってしまう。もったいないと思いませんか?
私の勤めるクリニックの問診票では「どのようにしてこのクリニックのことをしりましたか?」という質問欄があります。質問内容はクチコミ、家族からのすすめ、建物を見て、他院からの紹介、看板、ホームページなど、当院をどのような経緯で知ったかということを聞いています。以前はホームページの比率は低かったのですが、最近では30%以上です。そしてその30%のかたのお住まいは私たちのクリニックがある島田市以外の方もいらっしゃいます。ホームページの効果により市外から当院にお見えいただく患者さんが増えているのです。
マーケティングにおいては当院はすでに島田市という町で人口は11万人。眼科クリニックが5軒と市民病院に眼科があります。少し寡占状態になってきているかもしれません。しかし、私の勤めるクリニックはオンライン上であなたのクリニックの良さをアピールしているので私たちの街以外からの流入も視野に入れることができます。
その時に必要なことはクリニックがよそのクリニックと差別化できるサービスがある。ということです。
あなたのクリニックに特段アピールできるサービスがない場合はこれからの時代生き残っていくのは難しくなりますので、クリニックの付加価値について考えてみてください。
クリニックの付加価値については、クリニックの理念がないとどういった付加価値をつけたらいいのかの軸ができませんので、まず理念を定めて、その理念に忠実であるサービスを作ってください。
社会保険診療をする場合は病名、処置ごとに点数は決まっています。患者さんはそのことをもちろん知っています。同じ処置においては眼科の場合ですが、医療機器が最高のスペックでもそうでなくても点数は一緒です。そこには医師の診療に対する価値観があらわれます。最新で高機能の医療機器を使えば眼科における画像診断では鮮明な写真が撮影できます。鮮明な写真が撮影できれば適切な診断も可能になってきます。患者さんはそういった違いに敏感です。つまり、あなたのクリニックがよそのクリニックと比べて「うちのこの医療サービスは優れている」とか「うちのスタッフの接遇は抜群だから患者さんも安心して来院できる」など、あなたのクリニックの良さをインターネット上でアピールしてください。
アピールの仕方にはそのアピールが目立つようにするための戦略も必要になってきます。
まずはあなたのホームページを開いて、編集画面からブログを更新してホームページを活発化させましょう。ブログの編集を業者さんに頼んでいる方は、コミュニケーションを密にとって頻繁なブログやホームページのアップグレードをしていってほしいと思います。
せっかくあるホームページを上手に使ってあなたのクリニックの良さを宣伝してください。
最後にもう一回。
あなたのクリニックはスマホの中にありますか?
もし、ないよ。と言われる方は今すぐアクションをとった方が賢明です。
これからの時代の流れを読んで、あなたのクリニックのホームページをスマホの中で働かせましょう。
ホームページは24時間365日、休むことなく働いてくれます。こんなに便利な宣伝媒体を使わないてはありません。
院長夫人のためのオンラインマーケティングアカデミー
忙しい院長先生に変わって、院長夫人のあなたがクリニックのオンラインマーケティングのやり方を学んで実践していくコースです。
院長夫人のマインドセットから仕事の取捨選択をすることでリーダーシップがとれる院長夫人になることができます。
同じ立場同士がともに学ぶことで絆も生まれ、21型の院長夫人に育ってほしいと思っています。このアカデミーを終了した時にはホームページの編集やFacebookやGoogleビジネス、LINE、などのSNSへの投稿はもちろんのこと、画像編集もできるようになれるでしょう。
また、院長夫人の仕事とされる経理と事務に関してはITを駆使して徹底的な無駄を省いていきます。最終目標は院長夫人はクリニックのクリエーターとして、クリニックを牽引する存在になることです。
以前の私は他の院長夫人同様、経理と雑務をしていました。しかし今はクリニックのアイデアマンとして新しい技術を導入したり、クリニックのオンラインマーケティングをしたり、スタッフ教育のプログラムを考えたり、新しい患者さんサービスを提案したりしています。
はっきり言って経理と雑務は他の人でもできる仕事です。経理は税理士さんに頼んでもいいです。雑務はスタッフやインターネットでも置き換えることができます。院長夫人のあなたはあなたにしかできないことに専念をすべきだたと考えます。
院長夫人は院長の右腕ですので、金銭的な決定権もありますし、自分のクリニックだから潰すことはできないという真剣さがあります。この真剣な気持ちできちんとしたブログを書くので読者には想いが伝わるはずです。思いのこもった記事を投稿し続ければきっと読者はあなたのクリニックに興味を抱き、門を叩くでしょう。ホームページの効果は劇的ではありません。時間をかけてアピールしていかなければいけないのです。ですから、なるべく早くその対策をとってほしいと思います。ホームページは時間をかけて育てていくものなのです。
あなたのクリニックをスマホの中で活躍させてください。