【開業医の集患戦略】②MEO対策とGoogleマイビジネスの設定方法

インターネット集客において、「MEO」や「Googleマイビジネス」という言葉が聞かれるようになりました。

MEOは大変重要で、その重要性は年々増え続けているのですが、「よく意味がわからない」「どう対策すれば良いかわからない」という声も多いです。

そこで本記事では、MEO対策とその方法について、初心者でも簡単に始められるよう丁寧に解説していきます。

作者プロフィール：鈴木恵子

夫のクリニック開業を機に、知識ゼロのまま事務長に就任。以来、17年間クリニック経営を第一線で担っています。
一般経営学をオンラインスクールで学びながら、医療業界に合わせた独自の経営手法を確立し、年間2万3千人以上の患者さんを受け入れる人気クリニックに成長させました。
また、新卒社員の離職率は過去3年ゼロ、育児休暇後の復帰率も100％であり、患者さんにもスタッフにも愛されるクリニック経営を実践しています。

MEOとGoogleマイビジネスとは？

まずはじめにMEOとGoogleマイビジネスについてご説明します。

MEOとは

MEOとは、「マップエンジン最適化」を意味するMap Engine Optimizationの頭文字を取った言葉です。

地図アプリで施設などの検索をかけたときに、自分の施設が上位に来るように、情報を充実させることが「MEO対策」と呼ばれます。

マップエンジンのシェアはGoogleマップが圧倒的のため、

MEO＝Googleマップでの表示最適化

と考えて差し支えありません。

Googlマイビジネスとは

Googlマイビジネスは、自社の店舗情報を登録すると、GoogleマップやGoogle検索で表示させることができる無料サービスのことです。

みなさんも使ったことがあるかと思いますが、Googleマップを使うと下の画像のように、周辺施設の情報を確認することができます。

この各施設の情報は、Googleマイビジネスを使って各施設のオーナーが管理しています。

管理されている施設は情報が充実していますが、逆に何も管理されていない施設は情報が全く入っていません。

同じ診療科のクリニックを検索したときに、情報の多い施設と少ない施設、どちらに行きたいと思うかは言うまでもありません。

つまり、Googleマイビジネスの情報を充実させることが、MEO対策の具体的な方法になります。

MEO対策（Googleマイビジネス）の重要性

MEO対策のメリットとして、主に以下の３つが挙げられます。

マップ検索で上位表示される

MEO対策のメリット1つ目は、マップ検索で上位に表示されることです。

マップ検索は、自分の居場所や特定の地域に絞って店舗や病院などを検索できる利便性から、利用される機会が増え続けています。

下の画像は、マップアプリの使用目的を調べた調査結果です。

各用途を見ると、「経路検索」と「その他」以外はその施設を詳しく知るためのものです。

あなたもレストランなど、周辺で良いお店がないか調べるときは、Googleマップを使って検索をしているのではないでしょうか。

同じことが病院やクリニックにも当てはまるのです。

患者さんは自分の住まいを中心にしてGoogle マップでクリニックを探すのです。

このときに自院のホームページが上位に表示されれば、集患の機会が増えることに繋がります。

Google検索でSEOの１位サイトより先に表示される

MEO対策のもう１つのメリットは、SEOにも効果を発揮することです。

例えばGoogleで「東京駅　カフェ」と検索した場合、検索結果は下の画像のようになります。

画像の通り、１番はじめにGoogle マップがきて、MEOの検索上位のカフェが並びます。

その下にいって初めて、SEOでの検索結果が表示されるのです。

地域を絞った検索においては、SEOよりもMEOの方が先に表示されるということです。

先に表示されれば当然、クリック率は上がります。

Googleマイビジネスの口コミに返信できる

メリットの３つ目は、口コミに返信できることです。

口コミ返信のメリットは、患者さんからあまり良くない評価をいただいた際、ご指摘された内容を改善したことをアピールできることです。

低評価を貰わないことが大前提ですが、経営を続けていれば思いがけず低評価をいただくこともあります。しかし、一度受けた評価やコメントを削除や修正をしてもらうことは基本的には困難なことです。

そのため、ご指摘には真摯に対応することだけでなく、返信により指摘されたポイントが改善済みであることをアピールすることが大切です。

低評価の口コミに返信することで、閲覧している潜在患者さんから

と思って頂けます。

Googleマイビジネスの口コミ機能は、他サービスの口コミに比べて影響力が非常に大きいです。

なぜならGoogleで施設を検索すると、必ずGoogleマイビジネスの情報がトップに出てきてしまうからです。

低評価を受けると、一気にマイナスのイメージが高まってしまうのですが、口コミの返信によりそのマイナスを最小限にすることができます。

以上がMEO並びにGoogleマイビジネスの重要性です。

SEOだけでなくMEOも強化しないといけないことがお分かりいただけたと思います。

MEO対策の具体的方法

それではここからMEO対策の具体的な方法をご説明します。

基本的には

MEO対策＝Googleマイビジネス　

ですので、Googleマイビジネスを充実させていけばOKです。

Googleマイビジネスへの登録方法

まずはGoogleマイビジネスに登録してください。

Googleマイビジネスはこちらのページから登録できます。
＞＞Googleマイビジネス登録ページ

基本的に案内に従っていけば登録は簡単に行えます。

もし不安な場合は、詳しく説明されているこちらの記事も参考にしてみてください。
＞＞Googleマイビジネス登録方法│図解入り解説でスムーズにオーナー確認完了！

Googleマイビジネスで必ず設定しておきたいこと

Googleマイビジネスの登録が終わっても、最低限の設定をしただけになります。

ここから施設の情報を充実させて、患者さんに来院してもらえるようにします。

こんな疑問もあるかと思いますが、その答えはNOです。

なぜならGoogleマップや地域を絞った検索をすると、どうしても表示の順番が

Googleマイビジネス→ホームページ

となるからです。

つまり、ユーザーの行動は以下になります。

さらに忙しい方などは、ホームページを見ずに、Googleマイビジネスの情報だけで医院を決定してしまうこともあります。

以上のことから、Googleマイビジネスにもきちんと情報を登録しておきましょう。

最低限入れておきたい情報は以下となります。

補足が必要な部分についてご説明します。

サービスの詳細

施設名を見て専門分野がわからない場合は必須です。

また、〇〇眼科、〇〇歯科といった専門分野がわかる施設名であっても、

・眼科の場合：コンタクトレンズやレーシックを扱っているか

・歯科の場合：歯科矯正やインプラント等を扱っているか

などの細かい情報を書いておくと親切です。

口コミ

口コミが１つもついていない状態ですと、集患の観点から非常にマイナスになります。

口コミは自分で書き込むことが出来ないため、患者さんに頼んで書いていただきましょう。

Googleマイビジネスの運用方法

Googleマイビジネスの各設定が終わっても、まだ安心してはいけません。

Googleマイビジネスは運用しながらデータを集め、そのデータを上手に活用することが大切です。

ここでは集患の効果が高い運用方法を2つご紹介します。

口コミをチェック

来院された患者さんが、口コミを書いてくださる場合があります。

この口コミの内容をよく読み、サービス改善の磨き上げに努めましょう。

特にネガティブなコメントに対して真摯に受け止め、改善することが大切です。

悪い評価の部分は思わず目を逸らしてしまいたくなりますが、グッとこらえて改善することで、自院のサービスがどんどん向上していきます。

ご指摘をいただいた箇所が改善できたら、その評価コメントに「返信」をしましょう。

この返信は他のユーザーも閲覧でき、「悪い部分は既に改善している」という姿勢を示すことができます。

また、もし不当に悪い評価をつけられた場合は、Googleに異議を申し立て、その評価を削除してもらいましょう。

このように評価・口コミは常にチェックして、閲覧者に良い印象を与えられるようにしておくことが重要です。

インサイトをチェック

インサイトをチェックすることで、ユーザーがどのようにしてあなたのビジネスにたどり着いたのか、などを分析することができます。

この分析を活用して、より多く検索してもらえるように情報を少しずつ更新しながら運営していくことが大切です。

インサイトの分析についてはこちらの記事に詳しく書かれていますので、是非参考にしてください。
＞＞Googleマイビジネスを分析しよう【インサイト機能】

まとめ

上記を意識して患者さんを増やし、安定した経営を実現しましょう！