開業医の妻として何をしたらいいか分からず不安を感じていませんか?
夫のサポートをしたいけれど、医療の知識もない自分に何ができるんだろう。。。
何か資格をとれば多少役に立てるのかな??
私も16年前に夫が独立開業を決意した時、同じ不安を強烈に感じていました。
私の場合は夫に言われるがままいきなり経営を主導することになったので、全てがわからないことだらけで毎日泣きそうになりました。
それまで専業主婦で、経営の知識も全くなかったので当然です。。。
ただ、夫をサポートしたい気持ちだけは非常に強かったので、オンラインスクールで経営学を必死に勉強しながら徐々にコツをつかみ、開業から16年間なんとかここまでやってきました。
今では夫も
『勤務医だった自分も経営は素人だったし、開業後は診療に注力したかったから、君が経営を担ってくれて本当に助かっている』
と感謝を伝えてくれます。
本記事ではそんな私の経験を元に、開業医の夫を経営面から支える方法をご紹介しますので、ぜひあなたも実践してみてください。
経営なんて私には無理・・・と思うかもしれませんが、心配いりません。
経営どころかほとんど社会経験すらなかった私でもできたのですから、あなたならきっと大丈夫です。
この記事で一緒に学んでいきましょう。
開業医の妻に資格は必須ではない
開業医の妻に絶対に必要な資格はありません。なぜなら、私自身資格を持っておりませんが夫をサポートできているからです。
一昔前は知識を得るために資格を取ったり専門知識を勉強したりする必要がありました。しかし、今は分からないことはネットで調べて解決できることがほとんどなので、資格取得はそれほど必要ではないと考えています。
しかし、医療機関の競争が激しい現代では、経営の知識が全くないとクリニック経営が上手くいきません。そのため、資格よりも最低限の経営知識を身につけておくことをおすすめします。
開業医の妻が資格取得よりも優先すべきこと
開業医の妻になる方は資格取得よりも経営についての勉強を優先しましょう。私は、開業7年目で経営学について学び始めて経営学の大切さに気が付き、もっと早く学ぶべきだと感じました。
特に、私が開業した16年前と比べて、現在のクリニックを取り巻く環境は変化しやすくなっているので、開業前に勉強しておきましょう。
経営学の勉強法はセミナーやオンライン学習を利用するのがおすすめです。また、税理士からは経理、社労士からは労務について直接学ぶと正しい知識を身につけることができます。
経営についての知識があれば診療以外の部分をサポートできるので、夫が開業医として不安なくスタートを切れます。
開業医の妻の役割
私は開業医の妻が担うべき役割は経営全般、つまり事務長だと考えています。なぜなら、外部に丸投げするよりも院長と最も繋がりが深い妻が経営を担う方が信頼のある経営ができるからです。
また、妻に経営を任せることで院長は診療に専念することもでき、患者さんの満足度も高められます。
クリニックの事務長は経営面に大きな影響を与えるので、開業医の夫だけでなくクリニック全体にとって必要不可欠な存在です。事務長としてかけがえのない存在になることで、居心地よく過ごすことができますよ。
開業医の妻の役割については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
>>開業医の妻に求められる役割は?仕事内容と必要なスキルや資格を紹介
開業医の妻が仕事と家事を両立させるコツ
クリニックの事務長を担う大切さは分かったけど、家族になれば家のこともやらなきゃいけないし、そんなにたくさんのことをできるかな?と不安になりますよね。
私は次の3つを意識することで、仕事と家事を上手く両立させることができました。
- 食事に関する家事は優先する
- 家事は手を抜きながら効率よく行う
- 仕事は優先順位を決めて行う
やはり時間と体力には限りがあるので、家事や仕事の優先順位を考えて効率よく行うことが重要になります。
食事に関する家事は優先する
料理や献立づくりなど食事に関わる家事は、他の家事より優先して行うのがおすすめです。主人の体調が崩れてしまうと診療に影響が出てしまうため、食事管理は非常に大切です。
私は朝昼晩の食事は野菜を中心に栄養バランスを考慮し、食材は宅配をメインにしてスーパーへ行く頻度を減らすことで時間を節約しています。
お子さんがいる方はお弁当づくりもあり大変かと思いますが、朝に自分たちのお弁当とまとめて作るなど工夫すると、手間を省くことができますよ。
家事は手を抜きながら効率よく行う
家事は手を抜きながら効率よく行いましょう。例えば私は洗濯ものを乾かすために乾燥機を利用するなど、家電に頼れるところは頼るようにしています。ガス代はかかりますがその分時間を買っていると思い割り切っています。
全ての家事を完璧にこなそうとせずに、自分でできることと家電に頼って時短できることを明確にしておくと、仕事との両立が上手くいきますよ。
重要な仕事を見極める
開業医の妻は家事もこなさなければいけないので、仕事も優先順位を決めて効率よく行うことが大切です。自分の手でやらなければいけないこと以外はスタッフや税理士、社労士、外注などに任せ、仕事を上手く分配しましょう。
事務長がやるべき仕事はクリニックのステージによって異なります。開業時は組織形成、開業5年では効率化のためのシステム変更など、そのときに自分がやるべき仕事を見極めることが重要です。
私は現在、クリニックの中長期の経営計画や職場環境の充実、ブランディングに力を入れており、それ以外の仕事は他のスタッフに任せています。
開業医の妻に関する気になる疑問を解決
初めて開業医の妻になる方は色々な不安がありますよね。そこで、開業医の妻に関する気になる疑問を紹介します。
ここでさまざまな疑問を解決することで、安心して院長夫人になれますよ。
妻はどこまで運営に関わるべき?
妻がクリニックの運営に関わる範囲は、妻の資質や夫と妻の考え方によって変わってきます。そのため、まずは夫と相談して自分がどこまで関わることができるのか、どのようにクリニック運営をしていきたいかを話し合う必要があります。
妻が夫のサポーターに相応しくない場合、そのまま深く関わると妻が問題の原因になってしまうことがあるので注意が必要です。
私がクリニックのサポーターとして相応しくないと感じる人は、以下のような人だと考えています。
- すぐに感情的になる
- 公平な判断ができない
- 論理的に物事を考えることができない
ただ、自分で判断するのは難しいので、必ず夫と話し合うことをおすすめします。
人材育成には関わった方がいい?
人材育成に関わるべきかどうかは、妻のマネジメント能力によって異なります。目標への進捗を管理したり状況を把握したりと、マネジメント能力がないと人材育成は難しいです。
ただ、マネジメント能力は経験とともに育つ可能性があるので、開業当初は人材育成に関わり、その後の成長をみて判断するのがよいでしょう。
クリニックスタッフとよい関係を築くためにはどうしたらいい?
クリニックスタッフとよい関係を築くために大切なポイントは、次の4つです。
- 公平に扱う
- 話をよく聞く
- 人格を磨き続ける
- 常に新しいことを勉強する
どのスタッフも公平に扱う、話をよく聞いてあげることは基本的でありながら非常に大切なポイントです。公平に扱うことはもちろん、話をよく聞くことでスタッフに安心感を与え、良好な関係を築くことができます。
また、人格を磨いたり新しいことを勉強したりと、色々な体験をして常に自分自身を成長させることもスタッフとの関係づくりにつながります。
周りから尊敬されるような人を目指しながらスタッフと関わることで、自然とスタッフも尊敬してくれるようになるでしょう。
クリニック業務についての知識が全くなくても大丈夫?
事務長として経営に携わる際は、クリニック業務についての知識がない状態でも問題ありません。実際、私は全く知識がない状態でしたが事務長になることができました。
知識が0のままだと心配な方はセミナーやアカデミーを利用するのがおすすめです。また、経験0から知識をつけて事務長になる方法を知りたい方は、私の経験を紹介したウェビナーやオンラインセミナーをぜひ利用してみてください。
夫の両親や親戚と上手く付き合えるか不安
私は結婚当初右も左もわからず未熟だったため夫婦間での問題がありましたが、現在は夫も私の仕事ぶりを認めてくれ良好な関係を保つことができています。そのため、まずは開業医の妻としての役割を果たし、夫をしっかりサポートすることが大切です。
また、何かあった場合は夫に相談するなど、問題が起きた時の対処法も事前に考えておくと冷静に解決することができますよ。
まとめ
本記事では開業医の妻に必要な資格やスキルについて紹介しました。一昔前とは違い資格は必須ではありませんが、夫を支えるためには経営の知識や事務長としてのサポートが必要だと考えています。