あなたはクリニックの患者さんを増やしたいとお悩みではないでしょうか。
本記事で紹介する「人的プロモーション」は、無料かつ即効性のあるクリニックの集患方法です。
この記事を読むことで、人的プロモーションのやり方と効果的なポイントがわかり、患者さんを増やして医院の経営を安定させることができます。
人的プロモーションとは
人的プロモーションとは、院長や事務長が地域のコミュニティに積極的に参加して、自院の存在を周囲に広める活動を指します。
地域のいち住民として自治体活動や催し物に参加したり、グラブ活動や習い事などで人間関係を広げながら、ついでに自分の医院も認知してもらおうという手法です。
「人的プロモーション」という言葉はいろいろな意味で使われますが、本記事では上記の意味としています。
人的プロモーションのメリット
人的プロモーションのメリットは主に以下の3つです。
- 安価である
- 即効性が高い
- 初診の患者さんが安心できる
順番に解説していきます。
無料で始められる
まず第1に、人的プロモーションにはお金がかかりません。
自分の周囲のコミュニティに対して、認知してもらえるよう話をすれば良いだけですから。
地域の新聞に広告を出したり、駅に看板を出すには数十万円というお金が必要ですが、人的プロモーションは0円で実行できます。
即効性が高い
2つ目のメリットは、即効性が高いことです。
すでに関係を持っている地域の方々と、直接お会いして行える手法だからです。
インターネットや看板などの媒体を使ったプロモーションでは、間接的にしかアプローチできないので、認知に時間がかかります。
例えばホームページはGoogleに認識されるのに時間がかかるため、効果が出るのは半年以降と言われています。
初診の患者さんが安心できる
最後に、初診の患者さんでも安心して治療を受けられることです。
患者さんにとって、どんなお医者さんが治療にあたるのか、事前に知っておくことができるからです。
普段の人柄がわかるあなたが診療するならば、どんな人に治療されるのか、患者さんは心配する必要はありません。安心して来院できます。
さらに、何か不安なことがあれば気兼ねなく質問したり、要望を伝えることができるため、安心感が増すのです。
人的プロモーションのデメリット
人的プロモーションのデメリットは、時間と手間がかかることです。
人的プロモーションは、ひとりひとりと直接会うことで成り立つものだからです。
ホームページのように24時間不休で自院を宣伝してくれたり、SNSのように大量の人に一気に情報を流したりすることはできません。
<解決策>
人的プロモーションは自分の趣味や勉強と絡めて、無理のない範囲で行いましょう。
自分の時間を楽しむことを最優先に、思いついた時に職場を紹介してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
人的プロモーションの具体的行動
でも実際にどう行動すればいいの?
地域のコミュニティってそんなにあったっけ??
ここからは人的プロモーションの具体的行動を紹介します。
①地域活動
まずは地域の活動に参加していきましょう。
- PTA活動
- 自治体活動
- 地域のお祭り
などがあります。
参加方法
ご近所さんや地区長さんに問い合わせてみましょう。
特にお祭りなどのイベントごとでは、クリニックではお見せできない私たちの違った一面や人柄を知ってもらうチャンスです。
仕事から一歩離れたいろいろな活動を通じて、人と人との密接な人間関係が構築できるでしょう。
②奉仕活動
社会奉仕団体のメンバーとして、地域貢献の活動をしていくこともおすすめです。
社会奉仕団体は
- ロータリークラブ
- ライオンズクラブ
などがあります。
社会奉仕団体にはは多種多様な会社経営者が在籍しており、他業種の人々と交流ができることもメリットです。
他業種の経営者とのコミュニティを持つことで、幅広い世界を知ることができ、医師、経営者としての視野を広げることが期待できます。
例えば他業種のコミュニケーションスキルを学ぶことで、
- 診察室での患者さんとのコミュニケーションが円滑になる
- 患者さんの立場を理解し易くなる
といった患者サービスの向上にもつながります。
参加方法
地域の団体の支部を確認してみましょう。
ロータリークラブもライオンズクラブも全国に支部があるので、自分の地域の支部を調べて連絡を取ると良いです。
ただし、ロータリークラブの入会には会員の推薦が必要です。
いずれにしてもまずは支部に連絡をとり、会員の方とお話しするところから始めましょう。
開業医は同業種との付き合いがどうしても多くなります。
しかし、人口減少が進むこれからの日本では、他業種から経営手法を学んでいかなければ生き残るのは困難です。
事実、医療機関の3割が赤字経営であるというデータも存在します。
もはや今までの医療業界の常識的な経営手法では通用しない状態です。
私が一般経営学を修了して感じた、「これからの医療機関に必要な新常識」を書籍にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
人的プロモーションのコツ5選
ここから本題の、人的プロモーションの効果を倍増させる5つのコツについて説明します。
コツは、以下の5つです。
- 医院パンフレットを準備する
- HPを充実させる
- 予約方法を明確にする
- 地元メディアに登場する
- スタッフを巻き込む
医院のパンフレットを準備する
パンフレットを準備して、相手に見せながら説明すると効果的です。
言葉だけの説明では、なかなか相手に伝わらないからです。
写真やイラストの入ったパンフレットを渡すことで、視覚的にも自院のイメージを伝え、印象に残りやすくなります。
これは私の失敗談から学んだ教訓です。
パンフレットを持たずに自分の医院を紹介した際、
などと興味を持ってくださった方に、言葉で説明するしかなく、はがゆい経験をしてしまったのです。
私と同じことにならないよう、パンフレットは何部か常に携帯しておきましょう。
パンフレットをまだ作成されてない方は、こちらの動画を参考に制作してみてください。
思っている以上に簡単に作成できます。
HPを充実させる
ホームページを充実させることも効果的です。
パンフレットの枚数が足りなくなってしまった時に代わりにホームページを見てもらいましょう。
また、なかには
というかたもいます。
特に若いかたは物を持ちたくない傾向が強いため、デジタルで見てもらうことも大切です。
ホームページの作成については、こちらの記事を参考にして下さい。
Google検索に強いホームページの作成のポイントをまとめていますので、すでにホームページをお持ちのかたも参考になると思います。
予約方法を丁寧に説明する
自院を紹介する際は、予約方法について丁寧に説明しましょう。
近年はWebで予約できる医院が増えていますが、
というようにネットが苦手な患者さんもいるからです。
ただホームページを見せて、「予約してね!」というのではなく、画面を見せながら予約方法を説明しましょう。
このように相手に説明することで、第三者から見て自分のサイトが使いやすいかどうかを確認できることも大きな意味があります。
もし使いづらい部分があれば、即改善しましょう。
スタッフが誇れる職場環境を作る
スタッフが自院のことを誇りに思って働けるような、職場環境を構築することも大切です。
自院を誇りに思えば、スタッフも周囲の人たちに自院の良い部分を自然に広めてくれるからです。
スタッフの口から、クリニックのポジティブな評判が自然と出てくるように、経営者である私たちは常に職場環境の向上を模索しています。
スタッフが幸せになれる職場環境構築や、人材育成のノウハウについてはこちらのページを参考にしてください。
まとめ
本記事ではクリニックの集患に有効な人的プロモーションについてお話ししました。
無料で始められる人的プロモーションは、今すぐに始めることをおすすめします。
多数のコミュニティでの出会いが、クリニックの集患・増患につながるだけでなく、あなたの人生をさらに豊かにしてくれることでしょう。
当ブログでは人的プロモーションの他にも、医院の経営を安定させる集患戦略を紹介しています。ぜひ参考にしてください。