この記事ではクリニックのオンライン集患戦略の重要項目となる
「Google攻略」を解説します。
クリニック集患におけるホームページ活用は、昨今では常識になりました。さらに、自院のサイトが検索上位に表示されるようSEO対策をしているクリニックも多いでしょう。
しかし、SEO対策が「当たり前」となった今、それだけでは競合と差別化できません。
そこで本記事では「Google攻略」としてSEO対策の先を行くWeb集患の戦略を紹介します。
Google攻略を取り入れることで競合の一歩先を行けますし、SEOにも相乗効果をもたらします。
簡単に導入できるものも多いので、ぜひご自身のクリニックに取り入れてください。
Google攻略の概要
当サイトで提唱するGoogle攻略とは、Googleの検索エンジンに表示される次の5つすべてを対策することです。
- 検索ページ順位(SEO対策)
- マップ表示(MEO対策)
- 広告部分
- ナレッジパネル(Googleマイビジネス)
- 動画表示
一昔前は、Google検索エンジンの出力結果はWeb記事の表示のみでした。
しかし、Googleは常に変化し続けており、今では先ほどの5つが検索結果として表示されるようになりました。
つまり、SEO対策だけでは「時代遅れ」なのです。
攻略①検索ページ順位(SEO対策)
検索エンジンが、検索キーワードに対して適切なWeb記事を表示する部分です。
たとえば世田谷区で眼科を探している方がいるとしたら、
「世田谷区 眼科」等のキーワードで調べるでしょう。
そのときに自院のサイトが検索結果の上位に表示されるようにするのがSEO対策です。
検索順位は適当に決められているわけではなく、GoogleがすべてのサイトをAIによって精査し、検索キーワードの「答え」として適切なサイトを上位に表示させています。
検索順位のアップ(=SEO対策)はWebでの集患の根幹になりますので、別カテゴリで詳しく紹介していきます。
攻略②マップ表示(MEO対策)
マップ表示とは検索者のGPS情報から、検索者に近いお店や施設をマップ上に表示させる機能です。
そしてこのマップ表示に自院のサイトが上位表示されるよう対策するのが「MEO対策」です。
マップ表示のポイントは、検索者の位置情報によって検索結果が変わること。
飲食店や病院などは実際に訪問しなければサービスが受けられないため、Googleは検索者の居場所から、現実的に訪問可能な範囲の施設を表示します。
つまり、マップ表示においては競争相手が自動的に近隣の競合に絞られるため、きちんとMEO対策をすれば比較的容易に上位が可能ということです。
さらに特筆すべきは、SEOの表示部分よりも上の部分(=検索者の目に留まりやすい)に表示されること。
MEO対策について詳しくは『クリニックのMEO対策方法とポイント』のページをご覧ください。
攻略③広告部分
Google検索の検索結果には、キーワードに連動して掲載される広告部分があります。
これはリスティング広告と呼ばれ、Googleに費用を払うことで誰でも広告を出すことが可能です。
リスティング広告は費用が発生しますが、その分メリットも大きい用していきたいところです。
<リスティング広告のメリット>
- SEOよりも先に表示される
- クリックで初めて費用が発生するため効率的
- 効果検証がしやすい
メリット①SEOよりも先に表示される
リスティング広告はSEO検索1位のキーワードより上部の、検索者が必ず目を通す部分に表示されます。
SEO対策は非常に時間がかかるものですし、外部の専門家に頼む場合は費用も発生します。
資金に余裕がある場合や、即効性を求める場合には、リスティング広告に出資することも検討すべきでしょう。
メリット②費用対効果が高い
2つ目のメリットとして、費用対効果が高いことが挙げられます。
リスティング広告は検索エンジンに表示されただけでは費用は請求されず、広告がクリックされて初めて費用が発生するからです。
つまり、広告を見て、興味を持ってくれた人だけを集めるために料金を払う形になるので、非常に費用対効果が高い広告と言えます。
メリット③効果検証が容易
リスティング広告は設定したキーワードごとに
- 広告の表示回数
- 広告のクリック率
- 広告から予約や電話につながった割合(CV率)
などを細かく分析可能なため、効果の検証・改善が行なえます。
また、広告のパターンを2つ用意してABテストを行うことも可能なため、絶えず広告をブラッシュアップして行けるでしょう。
看板広告や新聞広告などでは知り得なかったデータが取得できることは大きなメリットです。
リスティング広告の効果的な利用方法については『Webでの露出UP!Google広告のポイントまとめ』の記事で詳しく解説しています。
攻略④ナレッジパネル(Googleマイビジネス)
ナレッジパネルとは、下の画像のように検索結果の右側に表示される情報ボックスです。
検索対象の概要を簡単に確認できることから、はじめにナレッジパネルに目を通す検索者も多く、この部分の表記で成約率が大きく変化することもあります。
ナレッジパネルは、はじめはGoogleが持つさまざまなデータソースに基づいて自動的に生成されますが、Googleから認証を受ければある程度の編集が可能になるので、積極的に活用しましょう。
ナレッジパネルの活用については
『ナレッジパネルの編集方法【より効果的なサービス概要を患者さんに提供しよう】』
の記事で詳しくご紹介します。
攻略⑤動画表示
最後に動画表示です。
検索キーワードの回答として適切な動画であるとGoogleが判断した場合、検索結果に動画も表示されるようになりました。
スマホの普及・通信回線の向上などにより気軽に動画を視聴できる世の中になったことで、Googleはテキストだけでなく動画でも情報提供するようアップデートされています。
動画&テキスト記事で相乗効果が生み出せる
動画での情報提供は、Web記事と組み合わせることで相乗効果を生み出せます。
動画とテキストでお互いの長所・短所を補完できるからです。
例えば、動画はテキストよりも気軽に視聴できるのが長所の1つですが、重要な部分などを後から見返すことにはテキストに分があります。
そこで動画とWeb記事の両方で情報を発信し、相互リンクすれば読者満足度が向上します。
読者満足度はSEOに直結する指標ですので、検索順位が上がって来るというわけです。
事実、
「開業医の妻 経理」
と検索していただくと、私のブログと動画がGoogleの検索上位に来ます。
と思うかもしれませんが、ただいたずらにWebの記事数だけ増やすより、1つの内容で質の高い記事と動画を作る方が効果的です。
動画制作については「Web集患のための動画戦略と制作方法」の記事をご覧ください。
まとめ:Web集患はあらゆる角度から攻略しよう
本気ではGoogle攻略として次の5つについてご説明しました。
- 検索ページ順位(SEO対策)
- マップ表示(MEO対策)
- 広告部分(リスティング広告)
- ナレッジパネル(Googleマイビジネス)
- 動画表示
Google攻略と一口に言っても、さまざまなアプローチがあることが
おわかりいただけたかと思います。
手間はかかるかもしれませんが、すべての項目を1つずつ攻略していくことが
Web集患の近道です。
少しずつでもいいので、ぜひあなたもGoogle攻略の一歩を踏み出してみてください。