開業を考えているけど、患者さんは来てくれるだろうか? 勤務医でいた方が楽だし安定しているのでは。。。?
こんな風に独立を考えながらも、不安から独立を決断できない勤務医の方のお悩みに応える記事です。
この記事では、次の2つをご紹介します。
- 開業前にやるべき3つの集患対策
- 開業医が陥りがちな集患対策の2つの失敗例
私たち夫婦は根拠もない自信から独立開業に踏み切り、開業スタートは失敗しています。
しっかりした集患対策をしなかったために開業直後の患者さんは1日10数人程度で、経営を軌道に乗せるまで苦労しました。
しかし、私たちの失敗を教訓として知人が開業する際にアドバイスをしたところスタートダッシュに成功していることから
と分かったためこの記事を作りました。
この記事を読むことで、「開業医が陥りがちな集患対策の2つの失敗例」もわかります。
私たちの開業時の失敗のように同じ道を辿らないために、ぜひ最後まで読んでください。
ビジネス業界で実績のあるやり方をクリニックに応用しよう
本記事で紹介する集患対策・マーケティング手法はビジネス業界では普通に実践されているやり方です。
実際、私は一般のビジネスから経営・マーケティングを学び、それを医療業界に応用したことで安定的な経営・集患ができるようになりました。 正直、私が取り入れたやり方は一般企業が使うもので新人社員でも知っているレベルのものです。 しかし、医療業界は長い間「聖職」といわれて業界の常識が浸透していないため、一般的なマーケティングが活かされていません。
この記事を読んでいただくことで他のクリニックと差別化できるマーケティングを取り入れることができるはずです。
【注意】集患は開業地の選定が最重要
これから集患対策の話に入りますが、「集患には開業地の選定が最も重要」ということだけは先に強調してお伝えしておきます。
適切な集患対策を実施しても、立地によりどうしても効果が出にくいケースがあるからです。
開業地の徹底的なリサーチをして集患の見込まれる土地を見つけてください。
開業地の選定方法についてはこちらの記事で詳しく説明していますので参考にしてください。
開業前にやるべき3つの集患対策
それでは本題の、開業直後から患者さんが集まる集患対策をご紹介します。
最も重要なのは次の3つです。
- ホームページによる認知拡大
- オフライン戦略での認知拡大
- 患者満足を追求した接遇教育
【対策①】ホームページで認知拡大
第一に大切なのが、ホームページの立ち上げと閲覧者を増やす対策を行うことです。
ホームページのアクセスを増やすのには時間がかかるため、開業直前の作成ではオープニング時に患者さんを呼び込む効果を発揮することができません。
ただし、ホームページをただ作るだけではアクセスは集まりませんので、SEO対策をしっかりと行う必要があります。
さらにもう一段掘り下げると、ただ閲覧者を増やすだけではなく、実際に来院が見込めるところにターゲットを絞ることが大切です。
例えば、ご自身のクリニックの理念や方向性から競合と差別化をし、患者さんに魅力的なサービスをホームページを通じてアピールしましょう。
>>【参考】クリニック開業のステップ①-1「経営理念」の策定方法
ローカルSEO(MEO)の強化は、実際に来院が可能な見込み患者さんに絞ってマーケティングを行えるので効率的です。
【対策②】オフラインで地域住民へ認知拡大
インターネットが普及した現代において、ホームページに代表されるオンラインマーケティングは最も大切となります。
しかし、クリニックのように地域に密着したビジネスの場合は、オフラインマーケティングも重要な意味を持っています。
特に地方では人の関わり合いや仲間意識が強く、助け合いの精神があることから、地域住民との関係を密にとっておくことが大切です。
挨拶まわりや地域イベントに参加する中で、地域の方からの信頼を得てクリニックを応援してもらいましょう。
また、開業当初の認知拡大という目的では、看板もまだまだ効果があります。
いつも変わらない通勤・通学の道に突如新しい看板ができた時、思わず見てしまった経験は誰しも持っているはずです。
>>【参考】看板でオンラインとオフラインマーケティングを融合しよう
【対策③】患者満足を追求した接遇教育
最後にスタッフの接遇教育です。
一度来院いただいた患者さんに気に入られ、かかりつけとなっていただくことが患者さんを増やしていくコツです。
そのために患者さんに満足して帰っていただける様なサービスを追求していきます。
接遇教育を含めたスタッフ研修のポイントは、こちらの記事をご確認ください。
開業時に陥りがちな失敗2選
開業をする上では様々な決断が必要になりますが、その判断を謝ると取り返しのつかないことにもなりかねません。
開業医が失敗しやすい判断は次の2つです。注意をしてください。
- コンサルタントに丸投げしてしまう
- 広告費への投資に躊躇してしまう
コンサルタントに丸投げしてしまう
1つ目が、集患対策やホームページ作りを含む、経営の根幹をコンサルタントに丸投げしてしまうことです。
開業準備はとにかく忙しいため、任せられる部分は全てお願いしたい・・・
しかし、集患対策や経営に関わる部分の丸投げは絶対にしてはいけません。
開業コンサルタントは開業の支援が目的であり、開業後の経営については責任がないケースが多いからです。
開業準備をしていると、「開業すること」がゴールに思えてしまうことがありますが、履き違えてはいけません。
あなたの開業の目的は、「理想とする医療を安定的に提供すること」のはずです。
そのために開業後の経営、集患についてもご自身でしっかりと考えながら開業準備を進める必要があります。
広告費への投資に躊躇してしまう
2つ目は広告費を削って中途半端な成果に終わってしまうことです。
開業には多額の費用が必要で、お金を借り入れて開業するケースが大半ですから費用を圧縮したい気持ちがどうしても出てしまいます。
しかし広告はある程度費用をかけないと中途半端な露出となるだけで効果がでません。
クリニック開業は開業後3ヶ月が勝負と言われています。初速で失敗すると全てが無駄になるかもしれません。
必要な部分には思い切って投資をすることです。
まとめ:開業で理想の医療サービスを実現しよう
私たちは集患対策を取らなかったため、開業直後に苦労しました。それでも独立して本当によかったと感じています。
理想としていた医療サービスを実現でき、患者さんに喜んでいただいているからです。
本記事では私たちの失敗を例に、開業直後から患者さんが集まるための対策をご紹介しました。
私たちの教訓を活かして、あなたは最短距離でご自身の理想の医療サービスを実現させてください。
開業までの道のりが具体的にイメージできなければ、こちらの記事も参考にしてみてください。
>>【参考】医院・クリニック開業のロードマップ